豊後水道の魚たち
「大分の魚といえば?」と聞かれて思い浮かぶのは、関あじ・関さば・城下カレイでしょうか。
どれも国内有数の知名度です。絆屋では城下カレイは扱っておりませんが(笑)
ところで、「関鯛」をご存じですか?
関鯛は、関あじ・関さば同様に「大分県佐賀関(さがのせき)で一本釣りで水揚げされた活き〆天然真鯛のことを呼びます。
豊後水道は、別名豊予海峡や速吸瀬戸(はやすいのせと)とも呼ばれている、九州側の大分県と四国側の愛媛県の間のぐぐっと陸地が狭まったところです。その幅は約14kmで最大水深は約195m。水深においては2009年に水深約35mの場所が発見されたというくらい複雑な地形をしています。
波が高いうえに海底の起伏が複雑なため漁網を使った漁に適さず、伝統的に「一本釣り」が行われてきました。潮が速いため漁師さんの海難事故は少なくなかったそうです。
そんな漁師さんたちに歌われていたのが「関の鯛つり唄」
歌詞のなかには、ブリよりも鯛を喜んだくだりがあります。
関あじ・関さばがブランド魚として売り出される以前は、佐賀関と言えば鯛だったそうです。
「関の鯛つり唄」「関の鯛つりおどり」は今も佐賀関の方々に歌い・踊り継がれています。
そんな、関鯛。
特徴は何といっても豊後水道の荒波で育ち、水温の変化が少なく栄養の豊富な場所で育った「瀬付き」であるため、他の真鯛とは違います!!
栄養をたっぷり取り込んだので脂はノリノリ。荒波育ちで身は引き締まり。
充分な栄養と運動で育った身は、人間だったら立派なアスリート!!
と、そんな特殊な環境で育った、鯛をはじめとした豊後水道の魚たちに思いを馳せると。
食べることはもちろんだけれど、一度佐賀関に遊びに行きたいです。
で、釣りを楽しむ。
豊後水道の荒波を体験し(いえ、泳ぎはしないけど)、魚たちがどんな環境で育ったかこの目で確かめたくなりました。
ちなみに、この「関鯛」
絆屋では、「頒布会第一回目」に関鯛のりゅうきゅうとして扱っております。こちらもぜひ味わってみてくださいね。
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